【3/31演目解説シリーズ】
指揮者の先生方による大好評“ひと言演目解説”。
今回はK.329とK.336二つの『教会ソナタ』、そして女声ア・カペラによるK.553とK.554二つの『カノン』です。
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K.329, K.336『教会ソナタ』
モーツァルト作曲の教会ソナタとは、ザルツブルク大司教のもと執り行われる教会のミサ典礼の中でGloriaとCredoの間に挟まれるように演奏された短い器楽合奏曲です。
ザルツブルク時代のモーツァルトのミサ曲と同様に17曲ほどが現存する教会ソナタは、初期にはヴァイオリン2部と低音部に通奏低音のオルガンと簡素なものでした。
ですが、16番目にあたるK.329は楽器編成が管・打楽器も含む最大のものとなり、17曲目のK.336では管・打楽器は避けられたものの、単なる通奏低音部であったオルガンが技巧的なカデンツァを持つまで魅力的な器楽曲へと発展を遂げました。
Vol.15演奏会ではその後期のK.329とK.336をお聴きいただけます。
指揮:倉岡 信
管弦楽:モーツァルト・ミサ・オーケストラ
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K.553, K.554『カノン』
モーツァルトの歌詞のついたカノンは23曲残されています。
ウィーンでのコンスタンツェとの新婚生活は貧乏ではありましたが、音楽愛好家や友人たちと楽しく過ごしたようです。
冗談を言い合い悪ふざけをしたり、そんな生活の中でユーモア溢れるカノンがたくさん作られました。
ただし、そのカノンの半数は冗談音楽と言うよりあまりに下品極まりない歌詞であったため、演奏も録音も長い間されませんでした。
K.553とK.554はもちろん宗教的なアレルヤとアヴェ・マリアのテキストが反復される美しいカノンです。
指揮:倉岡典子
合唱:モーツァルトミサ曲合唱団東京
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モーツァルトのミサ曲vol.15
(音楽工房くら企画演奏会)
2024年3月31日(日)15:00開演
東京オペラシティ・リサイタルホール
(チケットはご好評により完売いたしました)
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