【3/31演目解説シリーズ】
指揮者の先生方による“ひと言演目解説”が大好評!
二回目の今回はK.273『神の御母なる聖マリア』とK.276『天の女王』です。
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K.273『神の御母なる聖マリア』
ミサ曲K.275と同様、1777年21歳のモーツァルトは、就職活動のためのマンハイム〜パリ旅行の無事を祈願するために、このK.273『Sancta Maria mater Dei(サンクタ・マリア・マーテル・デイ、神の御母なる聖マリア)』を作曲しました。
ですが当時のザルツブルク大司教の教会では弦楽でヴィオラを欠く編成が通例でしたので、ヴィオラを含む弦楽合奏に支えられるこの美しく魅力に溢れる合唱曲は、おそらく個人的な祈願であったのでしょう。
その後モーツァルトは母マリア・アンナと共に出発しますが、一年後、その母はパリで客死することとなり、ザルツブルクには戻れませんでした。
指揮:倉岡 信
合唱:モーツァルトミサ曲合唱団東京
管弦楽:モーツァルト・ミサ・オーケストラ
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K.276『天の女王』
このK.276『Regina Coeli(レジーナ・チェリ、天の女王)』は、実筆譜が残っていないために作曲年がはっきりしませんが、マンハイム〜パリ旅行から帰ったころではないかという説もあります。
その頃(1779年)に作曲された有名なK.317『戴冠式ミサ曲』との関係や、オーケストラ編成でヴィオラ抜きのことなどから、ザルツブルク時代であることが推測されます。
また、パリ旅行での音楽体験からのヘンデル作曲『メサイヤ』の影響もありそうです。
この曲を聴く人はヘンデルのハレルヤコーラスをなぜか感じてしまうので。。。
Soprano:白石佐和子
Alto:長澤美希
Tenor:澤﨑一了
Bass:田中大揮
指揮:倉岡 信
合唱:モーツァルトミサ曲合唱団東京
管弦楽:モーツァルト・ミサ・オーケストラ
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モーツァルトのミサ曲vol.15
(音楽工房くら企画演奏会)
2024年3月31日(日)15:00開演
東京オペラシティ・リサイタルホール
全席自由4,000円
チケットご予約は
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